SF
・時の地図 2010年12月14日
・ダーウィンの子供たち 2010年11月22日
・ペルディード・ストリート・ステーション 2009年08月30日
・時間封鎖 2009年01月21日
・深海のYrr 2008年12月21日
・黎明の星 2008年07月20日
・ロスト・エコー 2008年07月11日
・ザ・ロード 2008年07月05日
・Y氏の終わり 2008年02月25日
・宇宙舟歌 2008年02月03日
・ダーウィンの子供たち 2010年11月22日
・ペルディード・ストリート・ステーション 2009年08月30日
・時間封鎖 2009年01月21日
・深海のYrr 2008年12月21日
・黎明の星 2008年07月20日
・ロスト・エコー 2008年07月11日
・ザ・ロード 2008年07月05日
・Y氏の終わり 2008年02月25日
・宇宙舟歌 2008年02月03日
2010年12月14日
時の地図
ストーリーを理解するのに少し苦労した。
それなりに面白かった。★★★だがアップはしない。
「時の地図」 フェリクス・J.パルマ 2008 ハヤカワ文庫
1896年ロンドン。恋人を切り裂きジャックに惨殺され、大富豪の息子アンドリューは、失意の底にあった。彼は、西暦2000年へのタイムトラベル・ツアーを催す時間旅行社を訪ねた。時間をさかのぼり、切り裂きジャックから恋人を救おうというのだ。だが旅行社は過去には行けず、彼は小説『タイム・マシン』を発表したH・G・ウエルズの力を借りることに。一方、上流階級の娘クレアは、2000年へのタイムトラベルに参加するが……
クレアはタイムトラベルで会った未来の男と、奇妙な恋に落ちていった。やがて、謎の武器で胸に大きな穴を開けられた死体が発見される。犯人の調査を開始したウエルズは、現場の壁に、書き上げたばかりで誰も知らないはずの小説『透明人間』の冒頭が記されていることを知り、愕然とする。そして、さらなる殺人事件が起き、意外な犯人とウエルズ自身の想像を絶する秘密が明らかに! 愛と冒険と仕掛けに満ちた驚愕の小説。
それなりに面白かった。★★★だがアップはしない。
「時の地図」 フェリクス・J.パルマ 2008 ハヤカワ文庫
1896年ロンドン。恋人を切り裂きジャックに惨殺され、大富豪の息子アンドリューは、失意の底にあった。彼は、西暦2000年へのタイムトラベル・ツアーを催す時間旅行社を訪ねた。時間をさかのぼり、切り裂きジャックから恋人を救おうというのだ。だが旅行社は過去には行けず、彼は小説『タイム・マシン』を発表したH・G・ウエルズの力を借りることに。一方、上流階級の娘クレアは、2000年へのタイムトラベルに参加するが……
クレアはタイムトラベルで会った未来の男と、奇妙な恋に落ちていった。やがて、謎の武器で胸に大きな穴を開けられた死体が発見される。犯人の調査を開始したウエルズは、現場の壁に、書き上げたばかりで誰も知らないはずの小説『透明人間』の冒頭が記されていることを知り、愕然とする。そして、さらなる殺人事件が起き、意外な犯人とウエルズ自身の想像を絶する秘密が明らかに! 愛と冒険と仕掛けに満ちた驚愕の小説。
2010年11月22日
ダーウィンの子供たち
すんなりとは読めなかった、というか若さが必要だ。
SFサスペンスとでも言うか、自分的には★★★は無理だ。
「ダーウィンの子供たち」 グレッグ・ベア 2003 ヴィレッジブックス
遺伝子に潜むウイルスによる新人類の誕生から12年、においで感情を理解し、動くそばかすで語り、ふたつのことを同時に話す─旧人類にとって“ウイルス・チルドレン”と呼ばれるその子供たちは明らかに異質な存在だった。政府が隔離政策を進めるなか、原因ウイルスを発見した分子生物学者ケイと考古学者ミッチは11歳になる愛娘ステラと共に長い逃亡生活を送っていた。だがある朝、ステラは突然姿を消してしまう……。その頃、各地の収容施設で多くの子供たちが相次いで死亡する事態が発生。病因特定を依頼されたウイルスハンターのディケンは、みずから導き出したありえないウイルス発生源の可能性に衝撃を受ける……!
家族と引き離されたステラは、アリゾナにある学校でニュー・チルドレンたちと暮らしていた。厳重な監視下でも、彼ら独自のルール、文化着実に育っていた。ステラはそこで3年前、捕らわれた先で出会った森に住む少年ウィルに再会する。一方で、原因ウイルスの解明に奔走するケイは、傍に寄り添う不思議な存在を感じていた。考古学の世界に戻ったミッチも人類進化の新たな道しるべとなりうる考古学的発見を目にする。これは何かの暗示なのか? 同じ頃、初潮を迎えた新人類の女児たちがある目的のために“特別な旅行”へ連れ出される。そのなかにはステラの姿もあった――異なる種の共生、その限界と可能性を問う衝撃作!
SFサスペンスとでも言うか、自分的には★★★は無理だ。
「ダーウィンの子供たち」 グレッグ・ベア 2003 ヴィレッジブックス
遺伝子に潜むウイルスによる新人類の誕生から12年、においで感情を理解し、動くそばかすで語り、ふたつのことを同時に話す─旧人類にとって“ウイルス・チルドレン”と呼ばれるその子供たちは明らかに異質な存在だった。政府が隔離政策を進めるなか、原因ウイルスを発見した分子生物学者ケイと考古学者ミッチは11歳になる愛娘ステラと共に長い逃亡生活を送っていた。だがある朝、ステラは突然姿を消してしまう……。その頃、各地の収容施設で多くの子供たちが相次いで死亡する事態が発生。病因特定を依頼されたウイルスハンターのディケンは、みずから導き出したありえないウイルス発生源の可能性に衝撃を受ける……!
家族と引き離されたステラは、アリゾナにある学校でニュー・チルドレンたちと暮らしていた。厳重な監視下でも、彼ら独自のルール、文化着実に育っていた。ステラはそこで3年前、捕らわれた先で出会った森に住む少年ウィルに再会する。一方で、原因ウイルスの解明に奔走するケイは、傍に寄り添う不思議な存在を感じていた。考古学の世界に戻ったミッチも人類進化の新たな道しるべとなりうる考古学的発見を目にする。これは何かの暗示なのか? 同じ頃、初潮を迎えた新人類の女児たちがある目的のために“特別な旅行”へ連れ出される。そのなかにはステラの姿もあった――異なる種の共生、その限界と可能性を問う衝撃作!
biomasamystery at 12:38
2009年08月30日
ペルディード・ストリート・ステーション
読み始めて、これは好みに合わないなって。
そんなわけで、途中で放棄しました。
「ペルディード・ストリート・ステーション」 チャイナ・ミエヴィル 2000 早川書房
異端の科学者と翼を奪われた<鳥人>の冒険を、唯一無二のスケールで描くダーク・スチームパンク。「バス=ラグ」と呼ばれる蒸気機関と魔術学が統べる世界で、最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。その中心には巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳え、この暗黒都市で人間は鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存していた。大学を辞め、独自の統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。みすぼらしい外套に身を包んだ鳥人族“ガルーダ”のヤガレクは、アイザックに驚くべき依頼をする。忌まわしき大罪の代償として、命にもひとしい翼を奪われたヤガレクは、全財産とひきかえにその復活をアイザックに託したのだった。飛翔の研究材料を求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を手に入れる。そのイモ虫は特定の餌のみを食べ、驚くべき速さで成長した。そして、成虫となった夢蛾スレイク・モスが夜空に羽ばたくと、ニュー・クロブゾンに未曾有の大災害が引き起こされた。モスを解き放ってしまったことから複数の勢力から負われる身となったアイザックは、夢蛾を追って、この卑しき大都市をさまようことになる。翼の復活を唯一の望みとするヤガレクト共に……英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、あらゆるジャンル・フィクションの歴史を変えるべく書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C.クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。
そんなわけで、途中で放棄しました。
「ペルディード・ストリート・ステーション」 チャイナ・ミエヴィル 2000 早川書房
異端の科学者と翼を奪われた<鳥人>の冒険を、唯一無二のスケールで描くダーク・スチームパンク。「バス=ラグ」と呼ばれる蒸気機関と魔術学が統べる世界で、最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。その中心には巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳え、この暗黒都市で人間は鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存していた。大学を辞め、独自の統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。みすぼらしい外套に身を包んだ鳥人族“ガルーダ”のヤガレクは、アイザックに驚くべき依頼をする。忌まわしき大罪の代償として、命にもひとしい翼を奪われたヤガレクは、全財産とひきかえにその復活をアイザックに託したのだった。飛翔の研究材料を求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を手に入れる。そのイモ虫は特定の餌のみを食べ、驚くべき速さで成長した。そして、成虫となった夢蛾スレイク・モスが夜空に羽ばたくと、ニュー・クロブゾンに未曾有の大災害が引き起こされた。モスを解き放ってしまったことから複数の勢力から負われる身となったアイザックは、夢蛾を追って、この卑しき大都市をさまようことになる。翼の復活を唯一の望みとするヤガレクト共に……英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、あらゆるジャンル・フィクションの歴史を変えるべく書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C.クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。
2009年01月21日
時間封鎖
スペースオペラはともかく、クラークやアシモフが懐かしい。
最近のSFは好きになれない。★★
「時間封鎖」 ロバート・チャールズ・ウィルスン 創元SF文庫
ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった……。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは異変発生の直後だった――地球の時間だけが1億分の1の速度になっていたのだ!
界面を作った存在を、人類は仮定体(仮定上での知性体)と名づけたが、正体は知れない。だが確かなのは――1億倍の速度で時間の流れる宇宙で太陽は巨星化し、数十年で地球は太陽面に飲み込まれてしまうこと。人類は策を講じた。界面を突破してロケットで人間を火星へ送り、1億倍の速度でテラフォーミングして、地球を救うための文明を育てるのだ。迫りくる最後の日を回避できるか。ゼロ年代最高の本格SF。ヒューゴー賞受賞巨編。
最近のSFは好きになれない。★★
「時間封鎖」 ロバート・チャールズ・ウィルスン 創元SF文庫
ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった……。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは異変発生の直後だった――地球の時間だけが1億分の1の速度になっていたのだ!
界面を作った存在を、人類は仮定体(仮定上での知性体)と名づけたが、正体は知れない。だが確かなのは――1億倍の速度で時間の流れる宇宙で太陽は巨星化し、数十年で地球は太陽面に飲み込まれてしまうこと。人類は策を講じた。界面を突破してロケットで人間を火星へ送り、1億倍の速度でテラフォーミングして、地球を救うための文明を育てるのだ。迫りくる最後の日を回避できるか。ゼロ年代最高の本格SF。ヒューゴー賞受賞巨編。
2008年12月21日
深海のYrr
現在過去未来、見たことも聞いたこともない題材でできあがったすごい小説。
しっかり読み応えのあるSFサスペンス。★★★
「深海のYrr」 フランク・シェッツィング 2004 ハヤカワ文庫
ドイツで『ダ・ヴィンチ・コード』からベストセラー第1位の座を奪った驚異の小説。ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか?
異変はさらに続いた。大規模な海底地滑りが発生、大津波が起きてヨーロッパ北部の都市は壊滅してしまう。この未曾有の事態を収拾すべく、ついにアメリカが立ち上がった。女性司令官ジューディス・リーのもとに、ヨハンソン、アナワクら優秀な科学者が世界中から集められ、異変の原因を探り始める。だがその矢先、フランスを襲った病原体が奇怪なカニの大群によってアメリカの大都市に運びこまれ、パニックを引き起こした!
科学者たちは異常な行動をとった海洋生物が共通の物質を持っていることを知る。そしてヨハンソンは、一連の事態が起きた原因をようやく突き止めた。その仮説を証明すべく、ヨハンソン、アナワク、リー司令官らはヘリ空母に乗りこみ、グリーンランド海に向かう。そこで彼らが目にした想像を絶する真実とは何か? 最新科学情報を駆使し、地球環境の破壊に警鐘を鳴らす――ドイツで記録的なベストセラーとなった驚異の小説。
しっかり読み応えのあるSFサスペンス。★★★
「深海のYrr」 フランク・シェッツィング 2004 ハヤカワ文庫
ドイツで『ダ・ヴィンチ・コード』からベストセラー第1位の座を奪った驚異の小説。ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか?
異変はさらに続いた。大規模な海底地滑りが発生、大津波が起きてヨーロッパ北部の都市は壊滅してしまう。この未曾有の事態を収拾すべく、ついにアメリカが立ち上がった。女性司令官ジューディス・リーのもとに、ヨハンソン、アナワクら優秀な科学者が世界中から集められ、異変の原因を探り始める。だがその矢先、フランスを襲った病原体が奇怪なカニの大群によってアメリカの大都市に運びこまれ、パニックを引き起こした!
科学者たちは異常な行動をとった海洋生物が共通の物質を持っていることを知る。そしてヨハンソンは、一連の事態が起きた原因をようやく突き止めた。その仮説を証明すべく、ヨハンソン、アナワク、リー司令官らはヘリ空母に乗りこみ、グリーンランド海に向かう。そこで彼らが目にした想像を絶する真実とは何か? 最新科学情報を駆使し、地球環境の破壊に警鐘を鳴らす――ドイツで記録的なベストセラーとなった驚異の小説。
2008年07月20日
黎明の星
さすがホーガン、読み応えのあるSFストーリーです。
積極的にお薦めリストには加えませんが★★★です。
「黎明の星」 ジェイムズ・P.ホーガン 2003 創元SF文庫
木星から分離した小天体とのニアミスで、地球は地軸が傾き、大陸の形も変貌する大災厄に見舞われた。脱出に成功したほんのわずかな地球人は、かつて地球を離れ、土星の衛星群で独自の科学文明を発展させていたクロニア人に救出される。いまやそこだけが人類文明の拠点となった。そして数年が経過し、彼らは災厄後の地球へ調査に赴くが……。『揺籃の星』に続く入魂の巨編登場。
いまだ変動がやまぬ地球。だが地上には生存者がいた。災厄以前の記憶を失い、わずか数年のうちに原始生活に返っていた人々が。新たな地球文明を築くため、クロニア人と地球人は協力して、彼らとのコンタクトを開始した。だが、これをよしとしない派閥があった。かつての地球の価値体系を守ろうとする一部地球人がクロニアの宇宙船を奪取し、地球惑星政府の設立を宣言したのだ。
積極的にお薦めリストには加えませんが★★★です。
「黎明の星」 ジェイムズ・P.ホーガン 2003 創元SF文庫
木星から分離した小天体とのニアミスで、地球は地軸が傾き、大陸の形も変貌する大災厄に見舞われた。脱出に成功したほんのわずかな地球人は、かつて地球を離れ、土星の衛星群で独自の科学文明を発展させていたクロニア人に救出される。いまやそこだけが人類文明の拠点となった。そして数年が経過し、彼らは災厄後の地球へ調査に赴くが……。『揺籃の星』に続く入魂の巨編登場。
いまだ変動がやまぬ地球。だが地上には生存者がいた。災厄以前の記憶を失い、わずか数年のうちに原始生活に返っていた人々が。新たな地球文明を築くため、クロニア人と地球人は協力して、彼らとのコンタクトを開始した。だが、これをよしとしない派閥があった。かつての地球の価値体系を守ろうとする一部地球人がクロニアの宇宙船を奪取し、地球惑星政府の設立を宣言したのだ。
2008年07月11日
2008年07月05日
2008年02月25日
Y氏の終わり
マトリックスの世界がわかる人には面白い。
SF冒険ミステリとでも言いましょうか。★★★
「Y氏の終わり」 スカーレット・トマス 2006 早川書房
偶然はいった古書店で大学院生アリエルがめぐりあったのは、ずっと探していた『Y氏の終わり』という一冊の本。それは、主人公のY氏が人の心のなかでくりひろげる冒険を描いた、呪われているとされる伝説の小説だった。読み進むうちに、小説のなかの出来事は、過去に実際におこったことなのではないかとアリエルは疑いはじめる。そこに書かれた方法をためしたアリエルは、人の心のなかにはいることができるようになる。しかし、本を狙う男たちに追われ、旅に出ることに――。わたしがここにいる理由って? 世界はどういうふうにできたの?この世界で、愛するとはどういうこと? 長い旅を続けるうちに、アリエルが抱きつづけてきた疑問がひとつずつ解き明かされていく。ミステリの興奮、SFの思索、ファンタジイの想像力――イギリスの新鋭作家によるジャンルを越えた話題作、待望の邦訳。
SF冒険ミステリとでも言いましょうか。★★★
「Y氏の終わり」 スカーレット・トマス 2006 早川書房
偶然はいった古書店で大学院生アリエルがめぐりあったのは、ずっと探していた『Y氏の終わり』という一冊の本。それは、主人公のY氏が人の心のなかでくりひろげる冒険を描いた、呪われているとされる伝説の小説だった。読み進むうちに、小説のなかの出来事は、過去に実際におこったことなのではないかとアリエルは疑いはじめる。そこに書かれた方法をためしたアリエルは、人の心のなかにはいることができるようになる。しかし、本を狙う男たちに追われ、旅に出ることに――。わたしがここにいる理由って? 世界はどういうふうにできたの?この世界で、愛するとはどういうこと? 長い旅を続けるうちに、アリエルが抱きつづけてきた疑問がひとつずつ解き明かされていく。ミステリの興奮、SFの思索、ファンタジイの想像力――イギリスの新鋭作家によるジャンルを越えた話題作、待望の邦訳。
2008年02月03日
宇宙舟歌
SFほら話ですが、とても面白い★★★、余裕があればぜひぜひ!
「宇宙舟歌」 R.A.ラファティ 1968 国書刊行会
かのホメロス「オデュッセイア」の舞台を宇宙におきかえ、われらがロードストラム船長とその乗組員たちが繰り広げる大冒険を綴ったラファティ版英雄叙事詩。一行が向かうのは、快楽を貪る世界、巨人たちが毎日死ぬまで戦う世界、時間が異様に速く過ぎる世界、そして人喰い世界。世界のすべてを支える男の替わりを務めたり、はたまた動物に変身させられたり。危機また危機! 故郷ビッグ・タルサにたどりつくのはいつの日か……奇想天外なアイデアの連続、どす黒いユーモアと幻想的ロマンティシズムに彩られた奇妙奇天烈な豊饒世界。偉大なるほら話の語り手、ラファティによる傑作長篇がついに登場。
「宇宙舟歌」 R.A.ラファティ 1968 国書刊行会
かのホメロス「オデュッセイア」の舞台を宇宙におきかえ、われらがロードストラム船長とその乗組員たちが繰り広げる大冒険を綴ったラファティ版英雄叙事詩。一行が向かうのは、快楽を貪る世界、巨人たちが毎日死ぬまで戦う世界、時間が異様に速く過ぎる世界、そして人喰い世界。世界のすべてを支える男の替わりを務めたり、はたまた動物に変身させられたり。危機また危機! 故郷ビッグ・タルサにたどりつくのはいつの日か……奇想天外なアイデアの連続、どす黒いユーモアと幻想的ロマンティシズムに彩られた奇妙奇天烈な豊饒世界。偉大なるほら話の語り手、ラファティによる傑作長篇がついに登場。