ハードボイルド

夜を希う  2012年04月17日
記者魂  2012年02月13日
獣たちの墓  2011年08月02日
ボディブロー  2011年03月24日
盗まれた貴婦人  2011年01月11日
暁に立つ  2010年12月27日
笑う未亡人  2010年11月16日
プロフェッショナル  2009年11月30日
ブリムストーンの激突  2009年11月01日
ユダヤ警官同盟  2009年07月21日

2012年04月17日

夜を希う

Amazon前作とは別の主人公が登場! 自分的には前作にはかなわない。
息継ぎなしのサスペンス風なハードボイルド。★★★

「夜を希う」 マイクル・コリータ 2008 創元推理文庫

「デヴィンが戻ってくる」──父の友人から連絡を受け、フランクは人里離れた氾濫湖へ向かう。父を裏切った男を殺すために。だが途中で車の衝突事故を起こしてしまう。相手の男は、謎の美女とデヴィンのキャビンに滞在していた。さらにデヴィンが何者かに銃撃されたという情報が入る。予想外の方向へ疾走する復讐の行方、そして断片的に綴られたある人物の心理描写(モノローグ)が最後に示す、父親の死の真相とは? 解説=三橋曉

2012年02月13日

記者魂

Amazonこれは面白い、読み始めたら止まらなかった。
MWA新人賞で★★★★★は警察署長以来じゃないかな。

「記者魂」 ブルース・ダシルヴァ 2010 ポケミス

マリガンはしがない地方紙記者。生まれ育った町で起こる事件を、自分流を貫きながら追いつづけてきた。ある日、古い住宅ひしめく一画で連続放火事件が発生。子どもたちや、幼馴染の消防士も命を落とした。絶対に犯人を捕まえてやると意気込み、取材に奔走するマリガン。しかし、ただの放火魔の犯行とは思えぬ状況になってきた。この故郷で、いったい何が起きているのか? 身の危険を感じつつもマリガンは執念の取材を続けるが……。エド・マクベインが見出した新鋭の話題作。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞。

2011年08月02日

獣たちの墓

Amazonこの時期のマット・スカダーが最高かもしれない。
今更評価云々はどうでもいいような気がするが一応★★★

「獣たちの墓」 ローレンス・ブロック 1992 二見文庫

麻薬密売人キーナンの魅力的な若妻フランシーンが、ブルックリンの街角で誘拐された。キーナンは姿なき犯人の要求に応じて大金を支払う。だが、フランシーンは無惨なバラバラ死体となって送り返されてきた。復讐を誓うキーナンの依頼を受けたスカダーは、常軌を逸した残虐な犯人を追うが...。鬼才ブロックの筆が冴える現代最高のハードボイルド・シリーズ。

2011年03月24日

ボディブロー

Amazonボクサーあがりの警備責任者が事件を解決する。
痛快さはないが解決してみるとなるほどと思える★★★

「ボディブロー」 マーク・ストレンジ 2010 ハヤカワ文庫

元ボクサーのジョーはヴァンクーヴァーの高級ホテルで警備責任者を務めている。かつて経営者のレオを何者かの襲撃から護ったのがきっかけだった。ある夜、ホテルでレオの愛人だったメイドが殺される事件が起きる。ジョーは犯人探しを命じられるが、鍵となるレオの過去には濃密な死の香りが満ちていた……。ダークスーツがよく似合う、謙虚でクールなニューヒーロー登場! MWA賞に輝くスタイリッシュ・ハードボイルド。2010年のアメリカ探偵作家クラブ“MWA” 賞最優秀ペイパーバック賞受賞作。

2011年01月11日

盗まれた貴婦人

Amazon後書きですごい評価が高かったが、わたし的にはどうもでした。
決して駄作ではなくしかももうあとのないスペンサーもの。★★★

「盗まれた貴婦人」 ロバート・B.パーカー 2010 早川書房

17世紀の名画『貴婦人と小鳥』が美術館から盗まれた。犯人からは絵に身代金を払えとの要求があり、美術史教授プリンスが受け渡しに向かうことになる。その護衛を務めることになったスペンサーだったが、受け渡しは悲惨な失敗に終わった! 絵は戻らず、プリンスは命を落としてしまう。
スペンサーは依頼料を美術館に返し、自らの手で事件に片をつけるべく動き出した。調査の糸口を探し、美術館の顧問弁護士や絵の保険を受けていた保険会社の請求担当者、さらにプリンスの教え子らに聞き込みを試みるものの、事件の全容は杳として知れない。そんな中、スペンサーのオフィスを武装した男たちが襲撃する。間一髪、スペンサーが撃退した彼らの腕には、奇妙なことにアウシュヴィッツの強制収容所でユダヤ人捕虜に彫られたものと同じ刺青が……。点と点とをつなぐ線、それは『貴婦人と小鳥』のたどってきた激動の来歴そのものに隠されていた――。シリーズ初期を思わせるアクションとサスペンスに満ちた注目作。

2010年12月27日

暁に立つ

Amazonもう最後なんだという意識が高揚してくる。
ジェッシイとサニーの終わりもいい。そんなわけで★★★でアップ。

「暁に立つ」 ロバート・B.パーカー 2010 早川書房

私立探偵サニー・ランドルがジェッシイのもとを訪れた。パラダイスの新興宗教団体に入信した娘を連れ戻してほしいという両親の依頼を受けたのだ。だが、その両親も心配なのは世間体で、娘に対する愛情は薄い。サニーはジェッシイの協力を得ながら娘のために奔走する。一方、ジェッシイはギャングの下っ端が射殺された事件の捜査に着手した。殺された男のボスは、奇妙なことに別のギャングのボスと隣同士に住み、美しい双子の姉妹をそれぞれ妻としている。ボスたちの邸宅へ聞き込みに訪れたジェッシイが見たのは、嫉妬をおぼえるほど幸福そうな二組の夫婦の姿だった。しかしその直後、くだんのボスの一人が先の殺人とよく似た手口で殺されているのが見つかる。不自然な共存を続けるギャングたちの中でいったい何が起きているのか…。プロとして仕事に邁進するジェッシイとサニー。お互いに破れた愛を引きずってきた二人は、いかなる未来へ向かうのか。愛と警官魂の物語ーー巨匠ロバート・B.パーカーによる警察署長ジェッシイ・ストーン・シリーズ、ここに終幕。

2010年11月16日

笑う未亡人

Amazonパーカー亡き今、さいわい図書館に未読が数冊ある。
順番に読んで行こう。これは★★だな、もう犯人を忘れている。

「笑う未亡人」 ロバート・B.パーカー 2002 ハヤカワ文庫

一見単純な事件だった。裕福な銀行家が自宅のベッドで射殺され、階下の居間で一人でTVを観ていたと主張する28歳年下の妻メアリが逮捕された。夫婦はその前の晩に衆人環視の中、大喧嘩をしている。周囲の人々は、もともと年齢も家柄も不釣り合いな夫婦だったと証言する。さらには、メアリに夫殺しをもちかけられたが断わったと告白する男までが現われた。誰がどう見ても、容疑者メアリの有罪は間違いなさそうだ。だが、メアリの弁護士の依頼で調査に乗り出したスペンサーは、素朴な疑問を抱く。いくらなんでも、もうすこしましなアリバイくらい用意しそうなものだが……調査にかかったスペンサーには尾行がつき、夫の一族が経営する銀行では不穏な噂があった。事件の背後には、想像以上に複雑な背景があるようだ。やがてスペンサーが真相に迫ったとき、殺し屋の銃口が火を吹いた! 無邪気に見える若き未亡人は、有罪か、無罪か? 事件の背後に潜むのは、何者なのか? 久々にホームグラウンドに戻ったスペンサーが、勝手知ったるボストンの街を疾駆する。

2009年11月30日

プロフェッショナル

Amazonスペンサーの面目躍如、軽快に会話が飛び交うハードボイルド。
ストーリーにややこしさはなく、一気に読める。★★★

「プロフェッショナル」 ロバート・B.パーカー 2009 早川書房

歳の離れた裕福な夫を持つ、美しい4人の若妻たち。彼女らはある男に誘惑されて関係を持ったが、やがてその男は夫や世間に浮気をばらされたくなければ大金を払えと要求してきた。なんとかしてほしい、という4人の依頼を受け、その強請屋を追い始めたスペンサー。しかし手を尽くして見つけた強請屋は悪びれることなく「趣味を仕事にしただけ」と語り、どこか一貫性のあるその生き方にスペンサーは意外な好感を抱く。それでも粘り強く調査と交渉を続けたスペンサーの努力により、事態は収束に向かうかに思われた。だがその矢先、4人の妻たちの夫のひとりが何者かに殺される事件が。遺産を相続したその妻は思わぬ行動に出た。彼女の無軌道なふるまいはさらなる混乱と破局を招き寄せていき…… 流儀を持つ男たちは深い部分で心をかよい合わせるが、業深き女たちがそれを理解することは決してない。スペンサー・シリーズで描かれつづけてきた男女の愛と行き違いを背景に、男の美学をほろ苦く謳いあげる注目作。

2009年11月01日

ブリムストーンの激突

Amazon西部劇の面白い読み物以外の何ものでもない。
いっき読みでした。★★★

「ブリムストーンの激突」 ロバート・B.パーカー 2009 早川書房

レゾリューションでの闘いから一年。ヴァージル・コールとその長年の相棒エヴェレット・ヒッチは、一人の女を捜してニューメキシコからテキサスを南下するはるかな旅の途上にあった……。彼らはリオ・グランデ川に近いうらぶれた町で女を見つける。アリー・フレンチ、アパルーサでヴァージルと愛し合いながらも次々とほかの男に身をゆだね、彼を捨てて逃げていた女だ。彼女は最低の娼婦に身を落としていた。ヴァージルとエヴェレットは彼女が立ち直るまで、ブリムストーンという繁栄しつつある町に保安官助手として腰を落ち着けることを決める。ブリムストーンの有力者は、元ギャングの酒場の主人パイクと狂信的キリスト教団を率いる伝道師ブラザー・パーシヴァルの二人。酒場を経営するパイクと、酒場を罪悪として糾弾するパーシヴァルとのあいだには不穏な気配が漂っている。そんな中、町の周辺で同じ犯人によると思われる牛馬泥棒・殺人・誘拐事件が頻発し始めた。現場にはいつも奇妙なインディアンの矢が残されていたが……。男たちの欲望渦巻く西部の町で、かよわき者たちを守るヴァージルとエヴェレットの正義の銃が火を噴く! 『アパルーサの決闘』『レゾリューションの対決』に続いてミステリ界の巨匠パーカーが贈る白熱のハードボイルド・ウェスタン。

2009年07月21日

ユダヤ警官同盟

Amazon Amazonいちおう読み上げたけど、なんかよくわからない。
最後の解説を読んでそれなりに納得。そんなわけで★★

「ユダヤ警官同盟」 マイケル・シェイボン 2007 新潮文庫

安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始する ――。
マフィアが巣食い、宗教指導者が影響力を揮うシトカの街を、深い傷を負った刑事の魂が彷徨う。殺された若者はチェスの天才だった。神童。奇跡の子。ユダヤ人の間で囁かれる救世主伝説。警察ばかりか、幾多の勢力が事件を葬り去ろうとするなか、相棒ベルコと暴走気味に捜査を続けるランツマンはある事実に気づくが?。 故郷喪失者の挽歌が響くハードボイルド・ミステリ大作、佳境へ。2008年度のヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞というSFの主要三賞を制覇。エドガー賞長篇賞、ハメット賞最終候補。

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