前作よりもこちらのほうが私は好きだ。
終わりの銃撃戦のシーンはマカロニウェスタン? みたいだった。
それでも全体に読み応えのある傑作です。
★★★★
「荒ぶる血」 ジェイムズ・カルロス・ブレイク 2003 文春文庫
暗黒街の殺し屋、ジミー。暴力で生きることしかできなかった男。その身にはメキシコ革命で恐れられた非情な闘士の血が流れる。彼が国境の南から逃げてきた女と出会ったとき、宿命の歯車が血と硝煙の匂いを発して回り出す。スタイリッシュなノワールと荒々しい活劇小説を融合させた掛け値なしの傑作。激情と慟哭が荒野を裂く。