2004年07月08日

最近こういった古い作品の発掘がさかんだけど……、どうなんだろう。
中にはすごいのもあるだろうけど……。

「死を呼ぶペルシュロン」 ジョン・フランクリン・バーディン 1946 晶文社

「先生、俺、きっと頭が変なんです」――精神科医マシューズの診察室に現れた青年は、真っ赤なハイビスカスを髪に挿していた。そうしていると小人が一日十ドルくれるというのだ。青年の話に興味を惹かれたマシューズは、彼と同行してその小人に会いに行くが、やがて自身、悪夢のような事件に巻き込まれてしまう。異色傑作「悪魔に食われろ青尾蝿」で本邦でも注目を集めたバーディンの、奇抜な設定と破天荒なプロット、心理的恐怖が際立つ第一作。

2004年07月07日

Amazonこのミスのベスト10に入っていたけど、どうなんだろう。
悪くはないけど、騒ぐほどのこともないと思う。
というより私の好みが変わってきてるのかもしれない。★★

「歌うダイアモンド」 ヘレン・マクロイ 1949 晶文社

『家蝿とカナリア』『割れたひづめ』などの本格長編で知られるヘレン・マクロイは、本格・サスペンス・異色短篇からSFまで、幅広いジャンルにまたがる短篇の名手でもあった。清朝末期の北京を舞台に、ロシア公使夫人の謎めいた失踪事件を精緻な筆致で描いて、名作の誉れ高い「東洋趣味」を巻頭に、女教師の分身が奇怪な事件を召喚する「鏡もて見るごとく」、ダイヤ型の謎の飛行物体を目撃した人間が次々に怪死を遂げる「歌うダイアモンド」、深層心理というテーマに真正面から取り組んだ問題作「カーテンの向こう側」、終末戦争後の世界を淡々と描いて深い感動を呼ぶ「風のない場所」他、<クイーンの定員>にも選ばれた名短篇集の珠玉の傑作8篇に、15年前の事件に決着をつけるため帰ってきた男が、再び殺人事件に巻き込まれる、サスペンスと謎解きを融合させた中篇「人生はいつも残酷」を併録。序文ブレッド・ハリデイ。

Amazon映画化されただけあって映画を観てるような感じですらすらと。
最近はこんな本が疲れなくていい(笑)★

「セメントの女」 マーヴィン・アルバート 1961 ポケミス

事件の発端は、マイアミ沖水深10メートル!
見つけたのは財宝ではなく、金髪美女の全裸屍体だった――道楽の沈没船探しで潜水していた私立探偵トニー・ロームは、マイアミの沖合いにセメントの重りをつけられて沈む他殺死体を発見する。直後に獰猛な鮫が彼女の顔を食いちぎってしまい、身元は不明のまま。そして唯一彼女の顔を見たロームのもとには脅迫電話が入る。「女の顔は忘れることだ」だが百戦錬磨の探偵には逆効果、ロームは気合充分に事件を追う。その陰に潜むのは、美女と、野獣と、そして……フランク・シナトラ主演で映画化。マイアミの遊び人探偵トニー・ローム、待望の登場!

2004年07月05日

Amazon面白い、いっき読みしてしまったが、リストには加えない、★★

「エヴァーグレイズに消える」 T.J.マグレガー 2002 ハヤカワ文庫

その村は、おかしかった。まるで人影がなく、映画のセットのように作り物めいているのだ。不安を感じはじめたとき、奇妙な音があたりに……フロリダの大湿地帯にキャンプに来たタウンゼント一家が迷い込んだのは、大規模な実験場だった。極秘実験に偶然巻き込まれてしまった親子三人に、機密漏洩を恐れる秘密機関の追跡が迫る! ベストセラー作家が新機軸で贈る、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞作

2004年07月03日

Amazon図書館シリーズを書いてた著者が新しいシリーズを発表した。
相変わらず面白いのだが……、次に期待しよう(^_^.)

「さよならの接吻」 ジェフ・アボット 2001 ハヤカワ文庫

犯罪のない町ポートレオでは、判事の仕事も気楽なもの。だから最近までアルバイトを転々としていた青年モーズリーが判事になっても、何の問題もなかった。でも男の惨殺死体が発見され、状況は一変。しかも男が上院議員の息子でアダルト・ビデオ男優だったとわかり、大スキャンダルに発展する。満を持してモーズリーが難事件を解決に導く……か? 型破りなほどフレンドリーな判事が活躍する、話題の新シリーズ第1作。

Amazon Amazonおなじみコナリーのボッシュだ。いつも読みながらブルース・ウィルスがイメージされてしまう(笑)
★★★だがコナリーは数が多いのでリストアップはしない。

「エンジェルズ・フライト」 マイクル・コナリー 1999 扶桑社

刑事ボッシュ、LAの暗部に挑む!
土曜日の夜、ロサンジェルスのダウンタウンにあるケーブルカー、<エンジェルズ・フライト>の頂上駅で惨殺死体が発見された。
被害者の一人は黒人の女性、もう一人は、辣腕で知られる黒人の人権派弁護士ハワード・エライアスだった。市警察にとってエライアスは、長年にわたる宿敵ともいうべき苦手な人物だった。しかも、月曜の朝には市警察を相手とする訴訟が開始されることになっていた。恨みをもつ警官の犯行か? 警察が扱いを間違えば、大規模な人種暴動が起こることは必至だ。現代アメリカの暗部を描いて比類なきコナリーがメインキャラクター<ハリー・ボッシュ>を擁して新境地を開いたシリーズ第六作、ここに登場!

2004年07月02日

Amazon先にリストアップした「シャドウ・キラー」よりもいい、★★★★はあげてもいいと思う。
第一章は法廷もの、第二章はどんでん返し。

「処刑の方程式」 ヴァル・マクダーミド 1999 集英社文庫

1963年冬、イギリスのダービーシャー州の寒村から、13歳の少女アリスン・カーターが消えた。さっそく警察は捜索を開始するが、少女の行方は不明のまま。住民は無口で、よそ者に心を開かない。若き警部ジョージ・ベネットは殺人事件と考え、ついに被疑者を拘留する。死体なき裁判が始まった……。『殺しの儀式』でCWAゴールド・ダガー賞を受賞した作家の、話題の新作ミステリー

Amazon先に読んだ「ストレンジ・シティ」よりもよかった ★★★

「シュガー・ハウス」 ローラ・リップマン 2000 早川文庫

クリスマス間近のある日、私立探偵テスに父の古い知人の女性から依頼があった。身元不明の少女を殺した罪で服役中だった弟が刑務所で殺された事件を調べてほしいという。今回の事件は少女の殺害事件と関連が? 少女は最後に目撃されたとき、“シュガー・ハウス”という謎の言葉を遺していたらしい。調査を進めるにつれ、テスは家族をも巻き込んだ妨害を受け、絶体絶命の窮地に! 数々のミステリ賞に輝くシリーズ第五作

2004年07月01日

Amazon短編集だ。「ヨットクラブ」は有名だから読んでいたがイーリイのほかの作品はこれがはじめて、面白い。リストアップします。★★★

「ヨットクラブ」 デイヴィッド・イーリイ 1968 晶文社

実業界で成功し、すべてを手に入れたジョン・ゴーフォースにも、ひとつだけ叶わぬ望みがあった。それは市の有力者が集まる秘密めいた社交クラブの会員になること。だが、待望の入会の誘いを受けたとき、彼はすでに人生に倦怠を覚え始めていた……。富豪たちのひそかな愉しみを描いて、MWA最優秀短編賞に輝いた名作「ヨットクラブ」、規律正しい教育を理想に掲げる寄宿学校のおぞましい実態が明らかにされる「理想の学校」、何か月も一言も口をきかず、互いに無視しあってきた夫婦が繰り広げる奇妙なゲームの顛末「夜の客」、自分が神であることに気づいた男が始めた通信事業「G.O’D.の栄光」など、奇抜なシチュエーション、たがのはずれた世界を、ブラックユーモアをまじえて描き、読者に強烈なショックと恐怖をもたらす異色作家イーリイの傑作、全15篇を収録。

Amazon Amazon上下2巻で上巻を読んでいるときはなかなかページも進まなくきつかったが、下巻に入ってからは順調に進んでまあまあ……★★

「精神分析医」 J.カッツェンバック 2002 新潮文庫

精神分析医リッキーのもとに届いた一通の封書。そこには15日以内に送り主の正体を探り出せ、と書かれていた。しかも、それが不可能ならば自ら命を絶てと。いたずらと判断したリッキーだったが、親族が陰湿な被害を受けるに至り、本気にならざるをえなくなる。さらに、怪しげな美女が現れ、彼自身の身にトラブルが次々とふりかかる! 
雲をつかむような探偵ゲームに巻き込まれたリッキー。残された時間もわずかとなって、万策つきかけていた。それでも、理不尽な罠に憤りをおぼえ、精神分析医ならではの反撃に出る。自殺したと見せかけて別人に成りかわり密かに調査を続けたところ、過去に数回治療を受けただけで自殺してしまった女性に行き着いた。ベストセラー作家が周到に仕掛けた騙りに次ぐ騙りのミステリー!

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